モデリングの考え方と485系の修正

良いとか悪いとか正しいとか間違いとか他の人がどうとかではなくて、あくまでも自分の個人的な趣味としてのモデリングの考え方として、必ずしも実車の図面通りにする必要はないと思っています。あるものをカットしたり、逆にないものを付けてみたり、自分の作りやすいように自分の感覚的にどうしたら良いかと考える中で実車と異なっても良いと思っています。

例え公開する物であっても、仕事でなく趣味で作っている以上は自分が納得する事が一番なので。その上で、どこまで作りこむかという事が問題になります。モデリングをするのが楽しくなるとどんどんと作りこみたくなります。ただCSLの動作の関係でポリゴン数が多くなるのは好ましくないんだろうなと思います。でもやっぱり細かくした方がリアルになります。細かい作業が増えると時間も掛かるのでそのバランスが難しい所です。なのでどこを作るかというよりも、どこを作らないかを考えてモデリングしていく事がこれからの自分の課題だなと思います。

柴崎春通さんという水彩画家の先生がいます。YouTubeで動画もたくさん公開していてご存知の方も多いと思います。柴崎先生の動画をよく観るのですが、動画の中で柴崎先生は「あまり描きすぎないように」という事をよく言われます。これは、主役でない脇役の部分を描きすぎると主張したい主役の部分がぼやけてしまうという意味だと思います。水絵画とモデリングは異なりますがこの感覚を大切にしたいなと思います。

という話をしているのにも関わらず、作りこむ話が以下に続きます笑

初めにCSLのアセットとして公開した485系のボンネット型ですが、少し時間が経って気になる所も出てきたので修正をしてみようと思いました。

まず台車です。485系の次に作成公開したキハ85系は床下の部分を485系よりも少し真面目に作りました。なので485系の簡略化して作った台車の部分が残念な感じに見えるので、キハ85系にあわせて485系の台車も少し手を入れて作り直しました。前よりは実感的になったかなという感じがします。

次に前面のボンネットの部分もちょっと画像ではわからない程度に修正をしています。そして運転席の窓の下部が実車の感じと違っていたのでここも直してみました。修正前は窓の下部の車体が斜めになっている感じにしていましたが、実車はこの運転席の下部の所は横に平行になっているので修正しました。なかなか100%という訳にはいななくて、修正をしていくと全部作り直したいなとまで思ってしまいます。
顔の整形をする人が目を整形すると、鼻も口も輪郭もってなる気持ちがわかります笑

そして485系の様々なカラーリングに対応する為に、先頭車の部分のテクスチャの割り当て(UVマップ)を修正しました。側面についてはどんなカラーリングでも対応出来るようになっていましたが、正面の部分についても国鉄色、白山色、かがやき色、スーパー雷鳥色、はくたか色、上沼垂色、北陸以外の他線区のカラーリングなど、テクスチャを変えるだけで作れるように改善をしました。各色のモデリングを共通化する事で様々なカラーリングはテクスチャを変更するだけで済みます。

電車をPropで使うときもPO化してテクスチャを変えるだけで各種カラーリングに変更できるので使いやすくなりました。

第一段階の修正はここまです。最後に今後の第二段階の修正の予定を書いておきたいと思います。

長年、A列車で行こう9でテクスチャを改変してきて感じた事は、テクスチャを様々な部分に使い回ししていると、車両を他の色や別の車両に改変しにくいことです。A列車で行こう9のテクスチャは改変しない事を前提としてモデリングされているので仕方ない事です。なので自分でCSL用にモデリングをした485系は、485系の様々なカラーリングや窓割に対応する為に側面のテクスチャを繰り返し使用しないようにモデリングをして先頭車と中間車形式毎にテクスチャを変えた形にしています。

しかし、A列車と違いそもそも自分でモデリングする事とモデリングをやってきて自分の知識やできる事が増えてきて、テクスチャは使い回せる部分をある程度は共通化した方が楽だなという事がわかってきました。


テクスチャを共通化すると側面の窓や車体の部分を繰り返し使用する事になるので車体の側面に斜めのラインを入れたりする事が事が出来なくなります(モデリング上で斜めのカットを入れたりモデリング上で色分けする事も可能です)。ただ実際、かがやき色の先頭車以外は斜めのラインは入りません。なのでかがやき色の先頭車と窓の種類がたくさんある食堂車を除いて、先頭車と中間車はテクスチャの共通化と、それに対応した側面のモデリングの変更をしたいなと思っています。

現在公開しているアセットには今回ご紹介した修正は反映されていませんが、いずれ新しく公開するかCSL2でアセットを出す事が出来ればその時に修正版を公開したいなと思っています。

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