電車が一周すればいい、から始まった

ToRaiLを作り始めて、半年ほどが経ちました。
今では「ToRaiL」という名前をつけて一つのプロジェクトとして制作していますが、最初からこんなものを作ろうと考えていたわけではありません。
スタートは、もっと単純なものでした。
「自分で作った電車を、自分の作った線路の上で走らせたい」
鉄道模型でいえば、畳の上に線路をぐるっと敷いた「お座敷レイアウト」のようなものです。
とりあえず線路を一周して、駅で止まる。
最初は、それができれば十分だと思っていました。
「ToRaiL」というプロジェクトへ
私はプログラミングができるわけでも、コードを書けるわけでもありません。
そのため、制作にはAIの力をかなり借りています。
最初はどこまでできるのか分からないまま始めていきました。そして作っていくうちに「こんなこともできる」「これも実装できそうだ」ということが少しずつ分かってきました。
そうして単に電車を一周させるだけだったものが少しずつ大きくなり、「ToRaiL」という名前をつけ、一つのプロジェクトとして制作するようになりました。
AIを使ってどのように制作してきたのかという思想や、AIと自分との役割分担をどう考えているのかについては、noteの「ToRaiL制作ノート」で書いています。
こちらのホームページでの「ToRaiLの中身」では、もう少し実際の中身について話そうと思います。
どんな機能を作ったのか。
車両はどうやって走っているのか。
信号や踏切はどうしているのか。
街や建物はどう作っているのか。
そんなToRaiLの仕組みを、実際の動画や画像を交えながら少しずつ紹介していきます。
何でもできるゲームにはしない
ToRaiLを一つのプロジェクトとして作ろうと考えたとき、最初に決めたことがあります。
それは、何でもできる大きなゲームにはしないということでした。
例えば「Cities Skylines」のような都市開発ゲームでは、街に住んでいる人たちが生活し、移動し、その結果として都市が動いていきます。
ToRaiLでは、そこまではやりません。
私は一人で制作していますし、プログラミングについてもAIの力を借りながら進めています。
あれもこれもと機能を増やしていけば、いつか作ることそのものが難しくなってしまうと思いました。
そもそも私は、「電車がぐるっと一周すればいい」と思って作り始めたものです。
だったら、これは「パソコンの中の鉄道模型」でいいかなと考えました。
パソコンの中に鉄道模型を作る
私は以前、A列車で行こう9の動画で箱庭レイアウトの動画を作っていました。
そんな感じのイメージで「ToRaiL」を作っていこうかなと思い始めました。
鉄道模型なら、レイアウトの中を人が歩き回る必要はありません。
街を地平線の向こうまで作る必要もありません。
見せたい範囲に駅があり、商店があり、住宅があり、その中を列車が走っていればいい。
「ここまでがレイアウトです」と決めてしまえば、その外側まで作る必要もありません。
現在、YouTubeやホームページなどでお見せしているローカルレイアウトも、何を作るか作らないか、そんな考えを巡らせながら作っています。
田舎の駅があり、駅前には小さな商店が並び、住宅が点在しています。
線路はぐるっと一周していて、駅には引き込み線もあります。

建物についても、細かなところまですべて3Dで作っているわけではありません。
基本的には簡単な形を作り、そこに画像を貼っています。住宅なら、四角い箱に屋根を載せた程度のものもあります。
窓などを一つ一つモデリングしなくても、AIで作った画像とノーマルマップを組み合わせることで、鉄道風景の中では十分に建物として見えるようになりました。
この建物の作り方についても、いずれ「ToRaiLの中身」で詳しく紹介したいと思います。

鉄道模型と3D、それぞれの良さを組み合わせる
一方で、本物の鉄道模型とまったく同じものを作りたいわけでもありません。
デジタルだからこそできることもあります。
例えば、ToRaiLでは列車の方向幕やトレインマークを変更できるようにしています。
トレインマークがぐるぐると回転するような動きも作りました。
車両の連結もできます。
機関車と客車、機関車と貨車、気動車同士など、いろいろな組み合わせで列車を作ることができます。
特に気動車は、編成をつないだり離したりする運用も多いので、以前からやってみたかった機能の一つでした。
信号や踏切もあります。
列車が近づけばセンサーが反応し、それに合わせて信号や踏切が動きます。
実際の鉄道模型なら、同じ車両を何編成も並べたければ、その数だけ模型を用意しなければなりません。
デジタルなら、一度作った車両を何編成も走らせることができます。
同じ形式でも、さまざまなカラーリングを用意できます。
今まで作ってきた鉄道車両たちを自由に走らせたいということが、ToRaiLを作る大きな理由の一つです。
鉄道模型という枠組みを基本にしながら、デジタルだからできることは取り入れる。
今のToRaiLは、そんな作り方になっています。
半年経って、もう一つの役割が見えてきた
そして半年ほど作り続けてきて、最近はToRaiLに対する自分の見方が少し変わってきました。
最初は、自分で作った車両を走らせるための「パソコンの中の鉄道模型」でした。
もちろん、それは今でも変わりません。
ただ最近は、もう一つ大きな役割が加わっています。
鉄道の情景を撮影するためのスタジオです。
これまで作ってきた車両たちや
そして、これから作りたい車両を
何もない場所にただ走らせるのではなく、その車両が走っていそうな風景の中を走らせたい。
駅があり、家があり、商店があり、踏切があり、山や街が見える。
そんな情景の中を走っている姿を、動画や画像で撮るスタジオとしての役割です。

現在は、これまでのローカルレイアウトよりも大きなレイアウトの制作も進めています。
そこでもいろいろな車両を走らせ、車両だけではなく、その周囲にある鉄道風景まで一緒に撮影できる場所にしていきたいと思っています。
鉄道模型であり、同時に撮影スタジオでもある。
ToRaiLはそんな存在になってきました。
ここから「中身」を紹介していきます
半年間で、自分が「こんなことができたらいいな」と思ったものを一つずつ積み重ねてきました。
もちろん、まだ作っている途中です。
細かな修正も続いていますし、これから追加したいものもあります。
それでも、ToRaiLを作り始めた半年前には想像していなかったところまで来ることができました。
この「ToRaiLの中身」では、今回簡単に触れた方向幕やトレインマーク、連結、信号、踏切、建物、レイアウトなどについて、これから一つずつ取り上げていこうと思います。
普段YouTubeなどでお見せしている映像の裏側で、「これはどうやって動いているのか」「なぜこういう作り方にしたのか」。
そんなところまで、少しずつお見せしていければと思います。