
■ はじめに
こんにちは。とみてつです。
今回は「キハ30・キハ35」のモデリングについて、お話します。
この車両もいまから約3年ほど前に制作したデータがベースになっています。当時は Cities Skylines 向けに作っていたものを、今回、自作の『ToRaiL』の仕様に合わせた修正・最適化作業を行いました。
■ キハ40系と同じく「テクスチャの共通化」

基本設計としては、前回のキハ40系の時と同じ思想で作っています。キハ30(両運転台)、キハ35(片運転台・トイレ付)、キハ36(片運転台・トイレなし)といったバリエーション違いを、すべて「1つの共通テクスチャ」で賄えるように効率化を図っています。
側面や正面の「パターンの繰り返し(使い回し)」を極力避けるようにマッピングしました。これによって、国鉄標準の首都圏色(朱色5号)だけでなく、全国に存在したさまざまな地域限定カラー(リバイバルカラーや独自の帯パターンなど)にも柔軟に塗り替えができる、自由度の高い仕様になっています。
■ 3年前の自分への突っ込みと、ささやかな成長
ただ、こうして数年ぶりに昔の自分のBlenderデータを開いてみると、不思議な発見や「どうしてこんな作り方をしたんだろう?」という困惑にぶつかることが結構あります笑。
よく言えば、この3年間で自分自身のモデリング技術や効率的な進め方が「多少なりとも成長した」ということの裏返しなのですが、当時の自分にとってはそれが考えうる最善の、一生懸命なアプローチだったんですよね。
その最たるものが、キハ30系の最大の特徴である「外吊りドア」のテクスチャ配置でした。
■ 初代「高岡色」の斜めラインに泣かされる

今回のデータでは、なぜか外吊りドアのパーツだけ、ボディ本体のテクスチャとは全く別の独立した場所にUV展開(配置)されていたのです。
ドアだけ色が違うような特殊な塗装であれば、この方が色を塗り替えやすくて便利な一面もあるのですが……一般的な塗装を施すとき、特に今回の「初代・高岡色(赤・白・青のラインが入った塗装)」を再現しようとした際に、この過去の設計が問題となります。
掲載している画像をご覧いただくと分かりやすいかと思います。モデリングされた右側の車体のサイドに「斜めのライン」が走っていますよね。 通常の水平な帯であれば、パーツが離れていてもそこまで影響はないのですが、これが「斜めの線」となると話は別です。
左側のテクスチャをご覧ください。ボディ側の斜めラインの角度と、別個に置かれたドアパーツ側の斜めラインの位置・角度を、BlenderとGIMPを行き来しながらドット単位でピッタリと一致させる作業は、とても面倒です。
「今なら絶対に車体とドアのテクスチャを一続きに並べて、一発でラインを引けるように作るのに!」と、3年前の自分へ突っ込みを入れたくなります。
綺麗に繋がった斜めラインを揺らしながらトコトコと走るキハ30系の姿を、ぜひYouTube動画や展示室で眺めてみてください。