⾞両テクスチャ作成⼯程[改訂版]

⾞両テクスチャ作成⼯程[改訂版]

車両テクスチャの作成工程を書いていこうと思います。
様々な方法があると思いますが自分のやり方をご説明します。今後テクスチャを作成する人のご参考になれば嬉しいです。
今回は小田急の9000形を例にして、以下のソフトを使用してご説明します。

使用ソフト
◇Gimp テクスチャの作成
◇XnConvert 画像ファイルの変換
◇paint.net 画像ファイルの変換
◇DXTBmp アルファチャンネルの適用

作りたい車両と種車を決める

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初めに作成する車両を決めます。今回は小田急 9000形です。作りたい車両が、A列車に収録されていて、それをリニューアルしたいといった場合は、種車の選定はよっぽと元車両が酷くない限り、そのまま同じ車両を使えば良いと思います。
今回作りたい車両は収録されていない車両なので、似たような形や側面のドアの数になるような車両を選びます。

車両選定の優先順位

1、前面が作れるか
2、側面が作れるか
3、車両のスピード・編成 ← これはA列車のバージョンアップによりV5であれば考えなくてもよい事になり選択肢が広がりました。
4、ドアの数
5、ライトの位置

以上を考えて車両を選定します。

9000形は前面のデザインは特徴的ですが、大まかな形としては 一般的な形だと思います。 裾絞りがあるのでこの形を反映させるには、顔的にはJRの211系に似ているので、同じ顔の415系1500番台を種車にする事にしました。側面のドアの数は2ドアと1ドア、3ドアと4ドアは個人的にあまり気にしないので、この9000形は4ドアですが3ドアで作ります。またドアの数の一致を優先して他の車両で作る方法ももちろんあります。
A列車のテクスチャは元からある車両の色を変える事なので、ある程度の妥協は必要だと思います。どの部分を妥協できるかは個人によって違うので、自分の優先順位で車両を選ばれる事をお勧めします。

テクスチャの適用場所の確認

A9codecで画像を抜くとDDS形式の画像ファイルになります。まずDDSをbmp形式にXnConvertを使って変換します。返還後Gimpで画像ファイルを開きます。

まず種車、今回は415系1500番台がどのようなテクスチャの構成になっているのかを調べます。A9の画像ファイルは、鉄道模型のように車両すべてを好きなように変えれる訳ではなく、ドアや窓など複数使用する部分をつなぎ合わせて一つの車両になっています。なので、一番先に、どのようにテクスチャが繋ぎ合わされているのかを調べます。

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これは今回の415系ではありませんが、このようにテクスチャに数字やアルファベットを書いて隅々までテクスチャの構成がどうなっているのかを見ておきます。スクリーンショットなどで画像を保存しておくと良いと思います。

このような確認が終わって作りたい車両が作れそうだとなったら、作業を進めていきます。

レイヤー分けと前面側面の大まかな作成

元ファイルの上にレイヤーを新しく作って、屋根や床下機器の部分を除いた車両の部分を白で塗ります。そしてまた別のレイヤーを作り、下の裾絞りと屋根にいく上部のグラデーションを作ります。グラデーションの濃さとかは後で調整できるので今はこのままで。どんな色の車両でも基本的に白ベースの車両を作ります。

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テクスチャの作成にはまず、レイヤー分けをする事が大切です。レイヤー分けする事で、それぞれのパーツを消したり色を変えたりサイズを変えたり様々な事が可能になります。

また、レイヤー分けすると色の変更が簡単に出来るので、例えば485系を作ってしまえば国鉄色から白山色まで色を変更する事は簡単にできます。

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今回の小田急9000形の色は変えないかもしれませんが、テクスチャ作成手順においてもレイヤー分けが大切です。

まず初めに塗ったベースの白は後ろが見えないと作業しづらいので不透明度を下げて後ろの 種車が透けて見えるくらいにしておきます。

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それでは初めは前面から作ります。 左右の黒い部分の縁取りを書きます。パスというツールを使って線を書きます。とりあえずは、この415系の黒い部分に合わせるような感じで書いていきます。パスの境界線を描画で線が引けました。このパスの使い方を覚えると良いと思います。直線からカーブまで線を滑らかに引くことができます。

左側は後でこれをコピペします。ほとんどの車両がシンメトリーだと思うので、あまり早い段階で左右両方を作らない方が良いです。どちらかを作って最後の方で確定に近い段階でコピペして反転させる事をおすすめします。

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同じようにパスを使って前のドアを書きます。 こんな感じです。同じように後で左はコピペして反転させたものを貼り付けます。

次にライトですが、これから先ライトやドアなどを色えんぴつを使って手書きで紙に書きます。なぜ手書きで書くかは後ほど説明します。 色えんぴつは絵を描くので本来はそれに使うようです。

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これは2年以上前に書いたものですがA列車でここまで色をつけたりしっかり書いたりはしません。とりあえず初めにライトを書きます。

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こんな感じで書きました。パソコンに取り込んで小さくすると潰れてしまうので、簡単に描きます。

ライトはサイズとりあえずこんなもんかなというサイズに調整します。色もちょっと暗いのですが後で色やサイズの変更などするので、ここで細かい事は気にしません。

手書きで書く理由ですが、実車のような細かい部分や実車特有のムラやゆらぎなどは、自分はペイントソフトでは作れないので手書きにしてます。一個作ったらそれをコピペします。

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撮り鉄の方は実車の写真を撮ってそれを貼り付けるのでも良いと思います。またライトなどは、例えば車のライトや懐中電灯などを撮って丸く切り抜いて貼り付ける方法でも良いかもです。
とりあえず前面はこれで一旦置いておいて、側面に移ります。今回は窓割などほぼ変えないので、下地の415系の窓割にそって作っていきます。

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乗務員ドアと側面の乗客用のドアは先ほどのライトと同じように手書きで紙に書きます。

書いたドアを取り込んでサイズの調整、いらない部分を切り取ったりします。

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窓の部分は前面と同じくパスを使って書きます。窓やドアのサイズもとりあえず元の車両にそって書きました。

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ここで9000形の色を塗ります。初めに作った白ベースのレイヤ ーは残して、そのすぐ上に新たなレイヤーを作り色を塗ります。クリーム色と青いラインは、後で色の調整や帯の幅などを変えやすいようにクリームと青はレイヤーを別に作ります。
また、乗務員ドアなどはレイヤーのモードをMultiyなどの下地と掛け合わせて見えるモードに変えたり、不透明度を下げたりしてほどよい色の濃さにします。自分は手書きで書いてますが、 ペイントソフトで黒い線を引いただけでもレイヤー分けをしてレイヤーのモードを変える事で自然な感じのドアの線にする事が出来ると思います。

テクスチャの適用とA9の起動

これで一旦、テクスチャを適用して、前面の顔のバランスと側面のドアや窓のバランスを確認します。位置をわかりやすくするためにクリームの色の不透明度を下げて下の415系を少し見えるようにしてテクスチャを適用します。

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A9を起動して確認します。まず前面や側面などテクスチャがどのように適用されているか確認して修正箇所をメモしておきます。

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このあとはしばらく窓やドアの位置や大きさなどの修正をして、またテクスチャを適用させてA9を起動して確認する事の繰り返しです。微調整の連続とA9の起動の繰り返しで一番面倒な所です。作り込んだ後での修正作業はもっと大変なので、大切な所です。

細部の作り込み

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納得する形になったら作業を進めていきます。
パーツの色や形を変更したり、パーツを重ね合わせたりして立体感を出していきます。

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ワイパーや、手すり、ドアのとって、連結器や床下機器などは手書きで書きました。この辺りのパーツは、今回は説明の為、新たに作りましたが一回作れば、他の車両にパーツを転用できるので、この辺りもレイヤー分けする利点です。

最終調整

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テクスチャを適用させてA9を起動して最終的なバランスや色、 細かい部分の修正などを行います。この段階でも、ここを変えたいとか、もう少し修正したいとかでテクスチャを修正してA9の再起動の連続になってきます。納得できたら質感ファイルを作成します。

質感ファイルの作成

今まで作ってきた画像は目に見える画像です。質感ファイルは目に見えないですが重要な画像を作ります。目に見えるテクスチャは今まで作ってきた、今回であれば415系1500番台のファイル _d_415_15.dds です。これとは別に _m_415_15.dds というファイルがあります。これは車両に光の反射の効果を出すファイルです。
基本的には窓ガラスの部分を光の反射の効果が出るようにする為のものです。

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テクスチャを変更しているので、これも変更していきます。

ここもこだわればいろんなやり方がありますが、基本的には車両の部分は濃い紫、窓は緑、乗務員窓はグレーで塗ります。元からある色を抽出して色を使うのが無難です。

アルファチャンネルの適用

アルファチャンネルは画像の光らせる部分を決める所です。質感ファイルのように別のファイルがある訳でなく、d_415_15.dds の画像ファイルに内包されているといった表現がいいかな。。。説明が難しいですが。

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このアルファチャンネルを適用させないと、夜になると車両がすべてこのように発光してしまいます。

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Gimpでも出来ると思うのですが、自分はDXTBmpというソフトで、先ほど作った質感ファイルをアルファチャンネルに当ててます。またステンレス車両などは質感ファイルとアルファチャンネルのファイルを別に作るようなこだわる方法もあります。

完成

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質感ファイル、アルファチャンネルを作れば、これを適用させてA9を起動します。
夜、窓がしっかり光るか確認できればこれで完成です。